若きサムライのために レビュー 三島由紀夫 [本 レビュー]
本日紹介する本は三島由紀夫の「若きサムライのために」です。三島由紀夫の小説といえば難しいイメージがあります。本書は全く違います。エッセイで、文章も砕けているので非常に読みやすい。
『若者よ、高貴なる野蛮人たれ!平和ボケと現状否定を厳しく排し、日本を問い、文化を問い、生き方を問う、毒と先見に満ちた煽動書』
三島は今から50年以上も前に生きていたのに、まるで現在の日本を知っていたかのようです。三島のエッセイはどれも痛快。読んでいて楽しい。
日本を馬鹿にする日本人がいる。しかし食べているものはお米。そんな中途半端な日本人になるのではなく、ハンバーガーをかぶりつきながら日本を誇りと思ってくれる人がいいというのには共感。
前半は若者への叱咤激励。嗜みというものを教えてくれます。後半は一気に難しくなり、天皇論、憲法、自衛隊等が出てきます。対談もなかなかおもしろかった。
福田赳夫氏の、核の抑止力は当分持てないと言う発言を深読みすると、日本もそのうち核を持つんだと、言う意味にとれる。
「東大を動物園にしろ」の章はあの学生運動に対する皮肉で、かなり挑発的。
砕けた文体でそこまで難しくはないのでぜひ!
『若者よ、高貴なる野蛮人たれ!平和ボケと現状否定を厳しく排し、日本を問い、文化を問い、生き方を問う、毒と先見に満ちた煽動書』
三島は今から50年以上も前に生きていたのに、まるで現在の日本を知っていたかのようです。三島のエッセイはどれも痛快。読んでいて楽しい。
日本を馬鹿にする日本人がいる。しかし食べているものはお米。そんな中途半端な日本人になるのではなく、ハンバーガーをかぶりつきながら日本を誇りと思ってくれる人がいいというのには共感。
前半は若者への叱咤激励。嗜みというものを教えてくれます。後半は一気に難しくなり、天皇論、憲法、自衛隊等が出てきます。対談もなかなかおもしろかった。
福田赳夫氏の、核の抑止力は当分持てないと言う発言を深読みすると、日本もそのうち核を持つんだと、言う意味にとれる。
「東大を動物園にしろ」の章はあの学生運動に対する皮肉で、かなり挑発的。
砕けた文体でそこまで難しくはないのでぜひ!
2013-06-30 21:21
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