MBA11インチより軽い?東芝13型 KIRA V63の優れた性能バランス [パソコン]
KIRA V63購入に至るまで
今まで使用していたウルトラブックは、HP製でした。
スペックは以下の通りです。
- SPECTRE XT 2013TU
- Windows8
- 13.3インチ HD液晶
- Core i5 3317U(Ivy Bridge)
- 4GBメモリ
- 重さ1.39kg
SPECTREを使用していて感じた3つの不満点
- 重さ
- メモリ不足
- 視野角が狭く、色合いの悪い低解像度液晶
1について
軽さはモバイルPCの重要な評価材料です。1.4kgのボディはずっしりと重たく、持ち運びするのがとても不便。もっと軽くできないのか?と常に思っていました。
2について
メモリの不足はAdobeのフォトショップやイラストレーターを使用する上で不便でした。ブラウザのクロームを起動したらメモリ使用率が80%を超えたり、とても使用に堪えませんでした。
3について
私は海外ドラマや映画が大好きで頻繁にhuluで視聴しています。そこで液晶の性能が悪いと、快適には見られません。ちょっと体勢ずらしたら視野角の狭さから見えなくなったり、色が気持ち悪かったり…
逆に良いと思った3つのメリット
- デザイン
- クアッドスピーカーの息をのむような音質と迫力
- SSD+Windows8の驚かずにはいられない速さ
1について
デザインはとにかく素晴らしく、マグネシウム+アルミ合金のヘアラインは所有欲を満たしました。
2について
あのBeatsAudio搭載。モバイルPCにも関わらず、ディスプレイ下部に二つ、本体底面に二つのスピーカーが搭載されていました。ノートPCとは思えない音の迫力。海外ドラマ視聴で威力を発揮しました。
3について
最初は7が入っていたのですが、8の速さをしっていたことから、アップグレード。電源投入後5秒で起動。スリープモードからの復帰は1秒かかりませんでした。(ディスプレイを開いたらもう使える状態)
望む条件すべてを満たすものは存在しなかった…
私は上記に挙げた欠点を補い、メリットであった部分をも網羅するウルトラブックを探し続けていました。欠点は補えても、便利と感じていた物が不足していたら本末転倒です。しかし、なかなかない。
・高解像度液晶
・8GB以上のメモリ
・優れた音質
・軽量ボディ
・思わず笑顔になる卓越したデザイン
・高速SSD搭載
これらすべてを満たすものは何一つありませんでした。
やっと見つけたのがKIRA V63だった。
我慢して情報収集をしていたら、6月20日にKIRA V63とV83が発表されました。V632の後継モデルで、CPUがよくなったらしいです。
パッケージのプレミア感。開封の喜びが増します。
V63は私の望むスペックすべてを満たしていました。今まで存在しなかったのはいかに私の要求スペックが高かったかを物語ります。
KIRA V63はメーカー担当者の話によりますれば、妥協を許さず「最高のウルトラブック」を目指したそうです。すべてにおいてバランスがよく、性能面・機能面で不便を感じさせないウルトラブック。
タッチパッドも高級感があります。
直販KIRA V63のスペック
- ディスプレイ 13.3型ワイドWQHD 2,560×1,440
- CPU インテル Core i7-4510U プロセッサー
- メモリ 8GBデュアルチャネル
- SSD 256GB
- 実測質量 1.03㎏
- スピーカー harman/kardonステレオスピーカー
出荷時に一台ずつ色調整!高解像度液晶の魅力
ウルトラブックでWQHDを搭載するモデルは多くありません。東芝が初めてWQHDのウルトラブックを発売し話題になりました。高解像度化することによって、表示領域が多くなり、作業効率が向上します。(逆に文字が小さくなるために、見づらくなる問題も発生します)
海外ドラマ視聴がとにかく楽しい!
ディスプレイは一台ずつ色調整。自然な発色です。視野角も前に使っていたPCよりも格段に広くIPSではないものの、体勢を変えたぐらいで見づらくなるということはありません。
しかし、角度によって若干白くなるというのは否めません。
モバイルPCに求められる要素としてロングバッテリーがあります。KIRAは長時間使えることも売りの一つにしているため、IPSは見送ったと思われます。
解像度が高く、ドットが目立ちません。
フォトショップ、officeソフトが快適!
解像度の低い液晶を使用していると、作業領域が狭く、不便。高解像度は圧倒的な作業領域を確保し、特にExcelで複雑な表計算をする際に不便を感じさせません。
クアッドスピーカーよりも迫力のあるharman/kardonスピーカー!
スピーカーにはとにかく驚きました。底面に小さなスピーカーが二つあるのみで、こんなちっぽけなスピーカーでいい音が出るのかと?全く期待しておりませんでした。
音声を流して驚愕。さすがに大きなスピーカーには敵いませんが、SPECTRE XTに搭載されていたクアッドスピーカーを越える迫力。濁りのないクリアな音。抜群の音量。モバイル端末にもかかわらず、高解像度液晶に迫力サウンドで海外ドラマを見られる素晴らしさ。一度視聴していただきたいサウンドです。
CPU、メモリ、SSDなどの基本性能は文句なし!
今まで不満に感じていた4GBメモリからいよいよ脱却し、8GBの潤沢なメモリに切り替わりました。グーグルクロームを使うだけでも4GBメモリでは物足りなく感じており、さらにPhotoshopなどを起動したら警告が出ていましたから、不便を極めていました。CPUもi7のモバイルハイエンドですから、これといった不満はありません。ターボブーストで3.1Ghzまで上がるわけですから、涼しい環境で使用すれば、負荷のかかる作業も難なくこなしてくれるのではないでしょうか。
何よりの魅力はその軽さ!
カタログスペックでは重量が1.12グラムですが、実際にデジタルはかりで量ってみたところ、重量は1.06kgでした。この重量はMacbooAir11インチよりも軽いです。13インチにも関わらず、11インチであるMacbookAirよりも軽いなんて、現実的にすごいことです。SPECTRE XTよりも400グラムほど軽く、その差は歴然。外に持ち出したくなります。
マグネシウムのプレス合金で高い質感と剛性感を実現!
東芝さんはデザインでも妥協しませんでした。細部に至るまでのこだわりがはっきりと伝わってきます。(USB3.0の青は黒とシルバー基調のデザインを崩すと云うことでわざと黒くするなど)
金属ならではの光沢。ヘアライン加工の質感は持っていてうれしくなります。蜂の巣のハニカム構造に着目し、この薄型ボディに採用して強度を高めるなど、すぐには壊れない工夫もされています。実際に触ってみても、たわんだり歪むことは全くありません。
この上質なヘアライン加工!
USB3.0ポートは本当は青いのです。が、パソコン全体のデザインを崩すということでわざと黒くしているらしい・・・細部へのこだわりがすごいですね。
排気ファンもなんだかちょっとオシャレ。
キーボードだって妥協していない
たわみと云えばキーボード。KIRAは驚くほどたわみません。強く打ってもびくともしない。キーストロークもある程度確保されており、NECのLavie Zみたいに軽量化ばかり目指してキーボードを犠牲にするということはありません。逆に手抜きしている部分を探して指摘してやりたいぐらい妥協していません。
バッテリーの持ちはさすが優秀!
メーカー仕様では11.5時間。電源管理を“バランス”で使用したときは6時間以上持つ「印象」です。実際計っていないので正確にはわかりませんが、長く使えます。省電力設定にしたら本当に10時間近く使えそうです。モバイルPCとして、ロングバッテリーの要件を満たせている製品は果たしてどのくらいあるでしょう。
実際とても少ないのです。
KIRA V63は買いか?
性能面、機能面、細部へのこだわりなど、すべてにおいてバランスが良く、これといった欠点はありません。バランスの良さは、現在出ているウルトラブックの中でトップでしょう。
スペックが高いため、そこまでいらないという人も少なからずいるはずで、このPCは少しでも快適に、少しでも性能にこだわって使いたいというヘビーユーザー向けです。私のようにスペックに何か一つでも妥協が見られると、“使いづらい”と思ってしまう人向けです。
実際ここまでバランスよく作られた製品は他にありませんので、そういうPCを狙っていた人は間違いなく“買い”でしょう。
安かろう悪かろうのウルトラブックが氾濫しているなかで、「コストを抑えること」を全く考えずに、「最高」を目指したKIRA。価格こそ高いものの、長く使うことを考えたら、何度も買い換えるより安いものです。
買うなら直販がおすすめ!
i7、256GBのSSDにアップグレードしてくれます。
直販モデルのみスペックが高くなっています。店頭販売だと128GBのSSD+i5 4210ですが、直販だとほぼ同じ価格でSSDが2倍、CPUがi7になります。長く使うことを考えたら少しでもスペックは高い方がいいと思うので、直販サイトをご覧ください。
一つ書き忘れていました。このウルトラブックのもう一つの優位点がありました。
「USB3.0ポートが3つある」
なんだそんなことか、と思われる方もいらっしゃることでしょう。しかし、調べてみてください。USBポートが3つ以上あるウルトラブックはとても少ないのです。
2つしかないのは意外に不便で、私のように無線マウスのレシーバーを常につけている人は、それだけで1ポートが占有されてしまい、使えるのは一つだけになってしまいます。
この薄型軽量のボディで3つポートがあるすごさ。ユーザビリティも考え抜かれたこのウルトラブックは本当におすすめです!
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