「氷点」の舞台、三浦綾子記念文学館へ 感動!ファンの方は行くべきです! [おこめの日々]
本当にいまさらですが、今年の8月、三浦綾子記念文学館へ行ってきましたので更新します。場所は旭川駅の近く、懸賞小説に入賞し、社会現象まで引き起こしたかの有名な「氷点」の舞台である、見本林のなかに、その文学館があります。そのため、直接舞台に触れながら、三浦文学を知ることができるのであります。
ちなみに文学館に訪れたのは、今回が2回目でした。 一度目に行った去年、受付の方から、平日の午前中にお越しくだされば、館長の三浦光世に会えますよ、とのこと聞いておりましたので、今回は光世さんに会いたく、訪れたのです。
三浦光世とはだれぞ?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。彼は作家三浦綾子の夫であり、「道ありき」をはじめとした自伝作品ではまるで聖人のごとく素晴らしい人格として紹介されております。もし、三浦さんの小説が好きな方で、まだ読んだことのない方がいらっしゃいましたら、一度「道ありき」を読んでいただくことをお勧めいたします。この本の初読時の衝撃と感動は、2年ほど経った今も忘れられません。綾子さんが光世さんと会うまでのお話が書かれていますのでぜひ!
2部3部とありますが、まずはこれからですね。お気に召されましたら続きをどうぞ。
こちらの記事で本書を紹介しました。
前置きが長くなりました。今回は受付の方に言われたとおり、午前中に行きました。無事会うことができ、感動。
祖母と叔母の3人で行き、祖母曰く「氷点」を、新聞で連載されている時代に読んだらしく、私と同様にファンでした。それも熱烈で、光世さんに会った刹那、涙を流すほどでした。うれしかったのか感動したのか・・・。
それにしてもさすが綾子さんが幾度も幾度も光世さんをほめていらっしゃっただけあって、優しく親切で愛想もよく、実年齢に似合わない若々しい光世さんは、その一目で「道ありき」から得た感動をふたたび与えてくれました。実に清らかでした。なるほど、綾子さんに対する数々の行動は、中途半端な愛では絶対に不可能なことで、そもそもここまで深い愛は他にないと思います。
彼は「どうぞ、どうぞ」と笑顔で接してくれました。おかげで文学館の見物も有益なものとなり、著作からは得ることのできないことも話してくださいました。
記念館内部にある喫茶店のようなところで、光世さんが私たちのためにわざわざ時間を作ってくださり、一緒にコーヒーをいただいたんであります。30分ほど一緒にお話しして、緊張。ガクブル。「道ありき」を手に、光世さんのセリフの部分を読み上げ、ステキですね、と言ってあげました。優しい笑顔で、当時のことを細かく話してくれ、如何に仲の良い愛に満ちた夫婦であるかが、直接伝わってきました。実際に会って話すとなれば、本から得られない新たな発見も多々。
それにしても私の最も尊敬する男性に会うことができ、幸せでした。彼のような人が本当に信頼できる男性です。無理だけど少しでも近づきたい・・・。
お土産の本、自分で読む本、たくさん買った私たちですが、一冊一冊に嫌な顔もせずサインしてくださりました。感謝です。本当にありがとうございました。
ざっと記念館を拝見して、”思い出ノート”という自由に感想の書けるノートに、感想を書かせていただきました。内容を見た祖母はまたも涙。大した内容は書いてないのですが・・・。
記念館を見た後は、見本林を見物しました。氷点の舞台です。
スマートフォンの画像ですので画質はお許しください。
るり子が殺された美瑛川
陽子の思い出 堤防
ファンの方にはご満足いただける場所だと思います。何より光世さんに会えるというのはすごいです。
またいつか行きたいなあ。
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