外山滋比古 思考の整理学 東大・京大で1番売れた本!!! [本 レビュー]
本書は学校教育の問題点について述べています。
本文の問題提起の部分を自分の感想を交えて要約してみました。
今の学校は何でもかんでも親切すぎて、教えることに熱心すぎて、逆に教わる側が口を開けていれば欲しいモノを与えてくれるという、受け身の姿勢になっているんだと思います。はじめから、意味を押しつけてしまって、好奇心を働かせる前に教えてしまっている。
昔の漢文の授業なんかは、意味を教えなかったらしいです。わざと素読だけさせて、チンプンカンプンにさせる。生徒に早く意味をわかるようになりたい、と思う心を募らせる。教えないことが却って良い教育になっている例であります。
学校では先生に従順であることが尊重されて、少しでも外れた者がいたら、問題有りとチェックされ、とにもかくにも、教科書と先生にだけ引っ張られて、独力で学ぶことは全く無いのです。知識だけたっぷりあって実践の出来ない、論語読みの論語知らずだらけにさせているのも、学校教育が親切丁寧積極的でありすぎる弊害なのであります。
学校というのが手取り足取り、至れり尽くせりのお世話をしすぎて、逆に生徒のやる気を喪失させている問題。 結果つまらない授業で終わってしまうのです。この問題についてどのように思考を整理し、どのような姿勢で臨んでいけばいいのか、本書では書かれています。
「メモを取ったという安心感が却って忘却を促進させる。」
メモを取れ取れとひたすら学校で言われていますが、この言葉は 痛快でした。おすすめの本です!!
2012-11-08 22:48
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