パソコンの性能を大幅に向上させる方法とは? [パソコン]
自作PCはちょっと手間はかかるものの、安く、高性能で、自由な構成のPCを手に入れられることから、パソコンにそれなりの知識のある人は、作らなきゃ損です。
メーカー製PCのごときはサポート体制がしっかりしておりますから、初心者には良いかもしれません。 が、そうではない人にとったら、無駄に値段の高い、また微妙なパーツ構成、さらには拡張性の悪さなど、デメリットばかりで、買うに値しません。
ちょっとレベルが上がるとBTOなどもありますが、あれも私から見ればそんなにおすすめできるものではありません。拡張性はメーカーPCよりはあるものの、初期状態のパーツ構成というのが、どこかでコスト削減されていたりして、非常にバランスが悪い。だからすぐ故障するだの騒がれるのです。
で、自作PC。私の場合はメーカー製PCのCPUを無理矢理交換したのがきっかけ。BTOのパソコンを購入してアレコレ弄るうちに、ここまで到達してしまった次第です。パソコンカテゴリにその軌跡がございます。
以下の構成で数年前に自作しました。
【OS】Windows7Ultimate64bit
【Memory】UMAX DDR3-1600 2GB×4
【MB】AsusP7P55D
【CPU】Corei7 860
【CPUcooler】MUGEN2
【HDD】1TB(500GB×2)
【SSD】X25-M 80GB
【Case】NZXT TEMPEST
【SoundCard】ONKYO SE200PCI
【VGA】Radeon HD5850 1GB
【Monitor】BenQ G2200HD
【Speaker】ONKYO GX-D90
【KeyBord】Realforce101
【Mouse】Deathadder3500 BlackEdition
【Power】SUPER FLOWER SF-850P14XE 850W
タイトルの ”パソコン”とは、ここでは自作PCのことを言います。これから言う方法では、メーカーPCやBTOでは出来ませんし、出来たとしても故障率が高く、保証もなくなりますので。
このソフトを使えば軽くなるだの、この設定で軽くなるだの、 みみっちいことを繰り返していたのでは、体感できるほどの”軽さ”一切得られません。得られるには相当な苦労が必要ですし、そもそもPCの能力以上の性能を引き出すことは不可能ですから、どんなに頑張っても限界値まで行けばそこで終了です。
私は自作PCということでi7 860というCPUを使っておりますが、時々2.8Ghzという周波数の低さから物足りなさを感じることが、重たい作業中に何度かありました。さすがi7ですから、通常使用は余裕なのですが。エンコード、動画配信等、少々力不足を感じておりました。
前述の、「PCの能力以上の性能を引き出すことは不可能 」から思考を膨らませて、それならPCの能力を引き上げればいいじゃないか、と考えたのであります。が、予算はありませんし、今の構成のままでなんとかしたい。
簡単な話。CPUの周波数をあげればいい。つまりオーバークロックであります。幸いにして私のPCはオーバークロックの発熱に耐えうるエアフロー、 オーバークロック専用メモリ、大容量電源、巨大CPUクーラーと、なぜか条件が揃っておりますので、すぐに実行出来ました。それを考えたのがこのPCを作ったばかりのころで、オーバークロックをしてみたのですが、どうもおかしい。エアフローはばっちりなはずなのに、ちょっと周波数を上げただけでスゴイ発熱。5分もすれば80度を超え・・・これはイカンと、この数年間、初期周波数のまま勿体なく使用していました。CPUには個体差があり、外れを引いたのだろうと勝手に解釈し、放置して今更、その理由が判明しました。
当初CPUクーラーがでかすぎて、そこにつけるべきファンがメモリと干渉したりで、装着できずにいました。つまりファンレスCPUクーラーです。エアフローがしっかりしてるから無くてもいいだろ、と高をくくっていたのがダメでした。無理矢理ファンを、斜めになってもいいからクーラーに近づく形で配置してみたところ、驚きの冷却で、周波数を上げても全然熱くならない。
これはヤッタゾ!と。 まだその限界値は模索中ですが。
ご覧の通り2.8Ghzから大幅に3.6Ghzまでオーバークロックに成功し、これから周波数の限界値を探っていくつもりですが、安定して動作しております。20分間の高負荷にも耐え、5分で80度を超えていた温度が、20分経っても60度台とかなり良い感じ。
約30%の性能アップですが、今までCPU使用率が50%を越えていた処理でも、20%前後まで落ち着き、諸々のソフトの立ち上げに至るまで、かなり速くなりました。 みみっちい設定だのソフトだのいうより、根本を、物理的に、無料で上昇させられるオーバークロックのすごさに驚きました。
今回のことがあってちょっと興味を持ったので、最新のCPUについて調べてみたのですが、製造プロセスがちょっと目を離したすきにすごいことになっている。860は確か45nmでしたが、22nmぐらいまで細分化されているのです。つまり発熱量、消費電力を抑えながら大幅な性能アップに成功していると。つまり、これをオーバークロックすれば5Ghz近くまで常用範囲として設定でき、さらには一時的に6Ghzまであげられるんじゃないか、と見ました。技術の進歩はすごいですね。こんな数字を見てしまうと新しくCPUやマザーボード一式買いたくなります。
とにもかくにも、今後の周波数の動向については次回記事を楽しみに!
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