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自らの体を下敷きにして、列車を止めた男。 塩狩峠 レビュー [本 レビュー]

本日紹介する本は「塩狩峠」です。塩狩峠には私も一度行ったことがありますが、なにもないところです(笑)でもそこで起きたことはとんでもないことでした。
名作なのでご存じの方も多いはず。
あらすじをAmazon詳細よりまたも抜粋。

「結納のため、札幌に向った鉄道職員永野信夫の乗った列車は、塩狩峠の頂上にさしかかった時、突然客車が離れて暴走し始めた。声もなく恐怖に怯える乗客。信夫は飛びつくようにハンドブレーキに手をかけた……。明治末年、北海道旭川の塩狩峠で、自らを犠牲にして大勢の乗客の命を救った一青年の、愛と信仰に貫かれた生涯を描き、生きることの意味を問う長編小説。」

列車から飛び降り、下敷きになって、自らの体をブレーキにして乗客を救った、という部分だけ実話です。そこに至るまでのストーリーはフィクションですが、美しい話です。ラストは泣けました。
なんと痛ましい話なのだろう。実在したという主人公のモデルは、この小説の主人公よりももっと聖人君主たる人物だったらしく。自己を犠牲にしてまで人々を救うだけの勇気と決意と愛を持ち得る人間が本当に存在したとは驚きです。

塩狩峠 (新潮文庫)

塩狩峠 (新潮文庫)

  • 作者: 三浦 綾子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1973/05/29
  • メディア: 文庫

 


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